整形外科では、骨折、関節脱臼、打撲、切創などの外傷や肩こり、腰痛、膝関節痛、四肢のしびれなど、骨格・関節・筋肉・神経などの運動器系統の機能障害や形状変化に対する検査・治療を行います。また、巻き爪の治療も行っています。ただ病気や怪我を治療するだけでなく、できる限り運動機能を回復させることを目的としています。
また、運動機能の障害だけでなく、神経痛やリウマチなどの内科的な治療も行います。

骨粗しょう症とは、骨量の減少により、骨が構造上もろくなる病気です。
外傷がなくても背中や腰、膝などが痛んだり、背中や腰が曲がったり、姿勢が悪くなったりします。
そのほか、体の重みで圧迫骨折を起こすこともあります。
高齢者の場合、骨粗しょう症は寝たきりの原因となる場合がありますので、症状に気づいた時にはすぐに病院で検査を受けるようにしてください。
当院では骨粗しょう症の検査として、従来よりも正確な骨密度測定が可能な「DEXA（デキサ）法」を実施しています。

骨粗しょう症は、女性に多くみられる病気です。
閉経にともない女性ホルモン（エストロゲン）の分泌バランスが変化して、骨量が急減に減少することがあるため、60歳代では2人に1人、70歳以上では10人に7人が骨粗しょう症であると言われています。骨粗しょう症の検査は短時間（約15分）で受けられますので、閉経を迎えられた段階で一度検査を受けられることをおすすめします。

また、栄養の偏った食生活を続けられている方、アルコールをよく飲まれる方、お煙草を吸われる方、過度なダイエットをしたことがある方なども骨粗しょう症のリスクが高いとされていますので、検査を受けてご自身のお体の状態を確認するようにしてください。

当院では骨粗しょう症の検査として、従来よりも正確な骨密度測定が可能な「DEXA（デキサ）法」を実施しています。
DEXA法とは、2種類のエネルギーのX線を測定部位に当てることにより、骨成分を他の組織と区別して測定する方法で、誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被爆量も少ないという利点があり、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても優れた検査方法として推奨されています。骨折を起こしやすい腰椎と大腿骨の骨密度を測定するのが一般的ですが、当院では橈骨(手首の骨)で測定します。

骨粗しょう症の治療では、内服薬による薬物療法が中心となります。
内服薬では治療が難しいような重症の方には、「テリパラチド（副甲状腺ホルモンの一種）」を皮下注射で投与することもあります。
そのほか、薬物療法と並行して食事療法や運動療法なども行います。

「リウマチ性疾患」は、免疫、代謝異常、ウイルス感染、加齢による退行変性などさまざまな原因で起こる疾患の総称ですが、その中でも免疫異常により関節滑膜の炎症が起こり、関節の腫脹、疼痛、機能障害を引き起こす疾患を「関節リウマチ」と言います。
30～50歳代の女性に多くみられ、重症化すると日常生活動作（ADL）に支障をきたすようになることもあります。
リウマチの治療は薬物療法が中心となりますが、症状の進行により関節が破壊され、ADLに支障をきたすような場合には手術が必要となることもあります。

リウマチの治療は薬物療法が中心となります。
血液検査などにより患者様の症状を確認した上で、適切なお薬を投与します。抗リウマチ薬でコントロール不良の場合は、生物学的製材（バイオ）を使用することがあります。
症状の進行により関節が破壊され、ADLに支障をきたすような場合には手術が必要となることもあり、その際には適切な医療機関をご紹介します。リウマチのリハビリでは、温熱療法、低周波治療、運動療法などを中心に行います。